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【② 平安カップルができるまで(出会いからお付き合いまで)】
平安男女がどのように交際を始めていたかというと、
まず、男性の方から、女性に対し手紙を送ります。
いわゆるラブレターです。
この最初のラブレターは「懸想文(けそうぶみ)」と呼ばれ、すんなり本人のもとへは届きません。
懸想文は、まず女性の世話係の女房や乳母の手に渡り、内容をチェックされます。
知性の高さやセンスを感じられるおしゃれで気の利いた文章が書ける人なのか、
手紙の文字は綺麗か、など内面のジャッジをされます。
第1関門をクリアした懸想文は次に女性の母親へと渡されます。
そこでは送り主の男性の家柄や世間の評判などもチェックされました。
母親ジャッジのOKが出て、ようやく懸想文は意中の女性のもとへ届けられます。
女性は手紙を読み返事を書くのですが、最初のうちの返事は自分で書かず女房に代筆をさせていました。
その後 何度か文通をやりとりし、交際が進展すれば女性が自ら返事を書くようになります。
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